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人情弁護士の下町探訪

下町散歩

永井荷風ゆかりの地を訪ねて③

 玉ノ井から15分ほど歩いて秋の花々が咲き乱れる向島百花園を訪れたのは、9月下旬。  百花園は、1804(文化4)年、骨董屋として財を成した佐原鞠塢(きくう)によって造園されました。かねて付き合いのあった文人達から寄贈さ …

下町探訪第138回(永井荷風ゆかりの地を訪ねて②)

 次に、滝田ゆうが玉ノ井を描いた漫画「寺島町奇譚」の世界を訪ねてみます。     滝田ゆうは、1932(昭和7)年寺島町に生まれ、戦前の玉ノ井の私娼街の雰囲気を知悉しています。この漫画からにじみ出ている雰囲気こそ、お雪の …

下町探訪第137回(永井荷風ゆかりの地を訪ねて①)

 永井荷風と言えば、玉ノ井を舞台にした小説「濹東綺譚」があまりに有名です。玉ノ井は、1958年(昭和33年)4月1日に施行された売春防止法によって幕を引かれるまで、下町の私娼街として庶民が哀歓を共にした場所でした。幕引き …

下町探訪第136回(風雲葛西城⑤)

再び話を葛西城に戻します。 葛西城を攻略して北条氏の支配下に収めたとはいえ、葛西城を巡る政治情勢は、不安定な状態が続きました。  1564(永禄7)年1月7日から8日にかけて、北条親子対里見義弘・岩付の太田資正・江戸の太 …

下町探訪第135回(風雲葛西城④)

 足利義氏は、永禄元年(1558年)7月頃、関宿へ移座しました。  古河公方の重臣梁田氏をはじめとする公方家臣は、かねてより足利義氏の古河移座を求めていました。しかし、北条氏康は、梁田氏の居城関宿城が「無双の名地」と言わ …

下町探訪第134回(風雲葛西城③)

 それでは、第一次国府台合戦の古戦場の跡を見て回りましょう。  合戦当時、国府台とは、南の里見公園(京成国府台駅付近)から北の相模台城(松戸駅東側の松戸中央公園付近)まで含めた地域一帯をいいました。この一帯は、里見公園に …

下町探訪第133回(風雲葛西城②)

  これから葛西城が巻き込まれた戦国時代の戦乱の地を訪ねますが、それに先立って、葛西城を巡る戦乱の歴史を辿っておきます。 1454(享徳3)年、第5代鎌倉公方足利成氏による関東管領上杉憲忠殺害が発端となって、鎌 …

下町探訪第132回(風雲葛西城①)

 JR亀有駅から環状七号線を歩いて南下します。20分ほど歩いた葛飾区青砥七丁目の道路の両側に、その昔御殿山と呼ばれた小高い場所がありました。  現在、その敷地を南北に貫いて環状七号線が走り、その道路東側に葛西城址公園が、 …

下町探訪第131回(東京大空襲の爪痕を訪ねて⑧)

 これまで東京大空襲の爪痕を訪ねる旅をしてきましたが、その唯一の総合資料集「東京都戦災誌」は、「とりわけ遺憾なことは被害数字の適正なものがなく」「しかも現在これを補正しうる資料も方法もない」と嘆いています。要するに正確な …

下町探訪第130回(東京大空襲の爪痕を訪ねて⑦)

 菊川橋から大横川に戻り、北上して大横川親水公園に入ります。この公園を法恩寺橋まで北上し、蔵前橋通りを三ツ目通りに向かいます。  三ツ目通りとの交差点のそばのNTT石原ビルの敷地内に旧墨田電話局慰霊碑があります。     …

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